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- 著書「肉食ダイエット」
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ノンカーボ治療法・ノンカーボダイエット「崇高クリニック」
セレブが内緒で実践している綺麗になるダイエット法を荒木先生がばらしちゃいました!?
肉食ダイエット―肥満外来の名医がすすめる (単行本(ソフトカバー))
荒木本第2弾はあからさまな「肉食の勧め」である。筆者に依れば、人類は元々、肉食動物として進化して来たという。だから、肉食はヒトにとって本来、当たり前の事なのだそうだ。我々現生人類(H.サピエンス)は肉を追い求めて、6万年前、出アフリカを果たし、地球上の陸地という陸地に散らばったのである。即ち、1万2千年前に、南米大陸最南端:ホーン岬に至る長い長い旅、所謂グレイト・ジャーニーの目的は食糧確保だったのだ。ヒトが草食(穀物食)を主とする動物でない事は、その消化器官の解剖学的構造からも明らかであるが、イヌイットの存在も別の証拠だそうだ。もし、ヒトが草食動物なら、確かに草木も生えないツンドラ地帯に何千年も住み着く訳がないのだ。現在もヒト本来の食事(肉食)を続けているイヌイットには、糖尿病もメタボも心臓病もない。更には、生活習慣病だけでなく、アレルギー疾患もない。従って、イヌイットの食生活(肉食生活)に立ち返れば、健康的に美しくなるとのお説である。だが、恐ろしい事に、伝統的な食事をしなくなった一部のイヌイットには、我々と同じ生活習慣病(=穀物病)が発生し始めているという。
筆者はハーバード大やNIH(米国国立公衆衛生研究所)で、糖代謝に関して研究生活を長く送られたお方である。その研究成果を元に書かれたのがこのご本である。それだけに科学的真理・分析に基づいており、実に素晴らしい内容である。ただ、今の栄養学の常識と余りにも駆け離れているように見えるため、恐らく抵抗のある方も多いであろう。何しろ、ご飯、野菜、果物は厳禁。一方、晩酌は奨励。腹一杯食べてよい。更に、朝からヒレ肉ステーキの勧めなのだから。「朝からステーキ」なので、一部で「セレブ・ダイエット」とか「ハリウッド・ダイエット」とか呼ぶ業界人もいる。また、国内外の綺麗処で、本法を内緒で既に実践中のお方も多いようである。彼女達は大切なこの「企業秘密」を決して口外しないが・・・。そもそも綺麗を商売にしている人が、ネタバラシはしないのは当たり前なのだ。
先生は肉には優しいが野菜と果物には大層厳しい姿勢である。「野菜神話」とまで断罪しておられる。また、先生はサプリとして核酸と葉酸とビタミンCの三つを勧めている。卵は一日幾つ食べてもよい、お高い霜降り和牛より牧草飼育のお値打ちオージービーフ、蒸留酒(糖質ゼロ)や質の良い醸造酒(赤ワイン等)はOK等々、実に嬉しいお言葉の連発である。
減量、痩身、ダイエット、美容美肌、健康長寿に関心のある方、そして糖尿病患者、メタボの方にもお薦めできる作品である。